独立して能力が通用するのか。

独立して食えるかと合わせて考えるのはやっぱり能力が通用するかですが、これに関しては迷いなく回答できます。

絶対に通用しません。(自分もそうでしたし。)

なぜなら、中小企業診断士の試験で求められる知識と支援の現場で必要なものが全く異なっているから。(実務補習の中でわかるかもしれませんが。)

もちろん、中小企業診断士の試験が無駄だというわけではありません。必要なことは抑えられていますし、土台としては重要です。

中小企業の現場への支援を行う中では、知識のほとんどは使いません。マーケティングで使っているのは4PとAIDMAぐらいです。ITなんて、スマホのアプリでLINEやINSTAGRAMを知ってりゃ大丈夫ってぐらいです。人材育成ならもしかしたらハーズバーグを使うかもって感じですかね。

それよりも現状を分析できるかの方が何倍も重要ですが、これは中小企業診断士として仕事を繰り返していくことで初めてできるようになるものです。企画部などに所属していればやることはあるかもしれませんが、レベル感は企業によって違うので、支援を繰り返さないと難しいと思います。

じゃあ、どうするのかということですが、結局、現場に出ないと難しいと思っています。センスのある人が副業をしながらというのも見ていますが、早々できるものではないと思います。副業から独立して成功している人は若くて、やる気があって、行動に繋げている人だけですかね。

そして、独立してからでないと身につけられないのは度胸、信念、説得力といった精神面です。クライアントである社長はギリギリのラインで活動しているのに、こっちは副業でとなった時に、説得力がついてきません。(逃げ場があるかどうかは結構重要です。)

相手と自分を同じ立場において、「本当にこの言葉を言ってもいいのか。」「自分の行動や提案が会社を潰してしまうかもしれない。」なんていう場面に出会えるかどうかがやっぱり診断士としての能力を高めていくんだと思います。


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中小企業診断士

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