独立するまでどれだけ勉強すればいいの?

2020年8月2日

「独立したいんですけど・・・」の後によく聞くのは「まだ勉強が足りないので・・・」「準備に時間をかけたいので・・・」というような言葉です。

正直、こういう回答をされる方は会社を定年されるか、会社を辞めざるを得なくなるまで独立はしないですね。(もちろん例外はありますが。)

セミナーなどに多数参加していらっしゃいますし、多くの本を読まれているのは間違いないです。正直、私が勉強している時間、してきた時間よりも多いと思います。年齢も上の方がほとんどですし。

ただ、いつも気になるのは独立に必要な勉強量や勉強内容というのは明確ではないんですよね。つまり、KPIも定まっていないという中で、勉強だけしている。これって独立云々に関係なく、目標設定をするという最低限のことができていないわけです。

ですので、独立したいという方がこういった言葉を発されるときは「覚悟が足りない」ということを隠したいだけだと思っていますし、あまり相手にしなくなってきました。

中小企業診断士としての独立に関してはジョブチェンジですし、魚類から爬虫類になるぐらいの大きな変化になります。いくら勉強したって、あまり役に立ちません。必要なのは「生きていく」という覚悟と「対応していく柔軟性」だと考えています。この辺りが定年してから独立という方で成功する人が少ない本質的な理由だと思っています。

独立診断士となれば、クライアントに合わせて様々なフォーマットを作成したり、研究したり、勉強したりということが山ほど出てきます。

洋服で例えれば、セミオーダーで対応できれば御の字で、ほとんどがオーダーメイドです。大企業みたいにレディメイドで対応できる案件なんてまずありません。

セミナーに出て、本を読んで勉強することが役立たないとは言いませんが、カバン持ちや議事録作成などの雑用をやる方が独立するなら価値があるように思います。


記事の内容が良かったらタップ、クリックお願いします。

中小企業診断士

中小企業診断士