中小企業診断士としての独立と収入

目次

独立しての収入

独立した中小企業診断士の収入についてのアンケート結果(連合会資料)は以下から参照してください。

https://www.j-smeca.jp/contents/data2016/index.html

私は1,000万円~1,500万円の範囲なので、普通よりはちょっと稼いでいるように見えますが、このアンケートは年金診断士と言われる方も含まれているので、実際のところは平均ぐらいだと思います。

そこそこ忙しく働いている方だと思うので、外注を多数使うか、単価を上げないとどうしても2000万円は見えてこないというのが、実感です。

それに売上は収入ではないです。交通費や経費もかかるので、実際の収入としては売上の7~8掛けぐらいだと思います。

大企業の部長クラスの稼ぎを単独で稼ぐのはまぁ難しいと思います。課長クラスなら何とかという感じですかね。

稼げるようになるまでの期間

食べられるようになるまでの期間は私は1年半ですが、一般的には2年~3年だと思います。私も3年目の収入は大幅に伸びました。

どうしても独立というのは開業ですし、新規事業というのは最初は芽が出ません。大体中小企業診断士としての仕入もしていないので、販売するネタ・チャネルもありません。

4Pでいうところのプロダクトもプレイスもプロモーションも何にもないわけですから、売上が立つわけはないんです。考えてみれば当たり前ですよね。

従業員とは違う

従業員は組織の中に入って、組織を動かすための資源です。(もちろん違う方も沢山いるとは思いますが。)

基本的には稼ぐ組織・仕組みというものが一番最初にあるはずです。

収入は組織を動かすためのコストとして頂くもの。自分の時間を売ることで収入としてもらう形になります。

独立診断士は他人に対して付加価値を提供して、収入を得るということになるので、組織で稼ぐわけではありません。腕一本で稼ぐと言えば聞こえはいいですが、フーテンの寅さんとほとんど変わらないと変わらないと言われればそんな感じです。

他士業に比べれば・・・

それでも、他士業に比べれば独立はしやすいと思います。圧倒的に供給量よりも需要が大きいですし、将来性もあると思います。AIとか関係なく。

弁護士さんは知り合いの弁護士から聞く限りでは、食えるらしいですが、表に出てきている人だからだろうなとは思います。弁護士法の非弁連携に触れることをしている人もいらっしゃいますし。

弁理士さんも特許出願が減ってきている中で人数が増えているので、単価の値下げもあったりして、収入は厳しそうです。

行政書士さんも収入は500万円前後みたいですが、今後は人口減少に伴って、建設業の数字が悪化することは見えていますし、マイカーを持つ人も減少しますから、やっぱり厳しい感じですよね。

税理士さんも価格の引き下げ競争が激しいみたいで、厳しいみたいです。税理士実態調査報告書も会員限定となっているのは見せられない程悪い状況か将来性がないのかという気がします。(転載しているサイトの情報が正しければ、平均売上は10年間で2割ぐらい下がっているみたいですが。)

まとめ

大企業勤務でなければ、独立を考えるのもありかとは思います。ただ、最近の診断士資格を取得される方は大企業率が非常に高いんですよね・・・


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