コロナ禍の中のGoToトラベルに中小企業診断士として思うこと

2020年8月9日

目次

GoToトラベルそもそも何?

制度としては35%分の旅行代金の割引と15%分のクーポンがついてくるというものです。クーポンは9月からなので、現在は35%引きになるということです。

旅行代理店で申し込めばパッケージプランに含まれている交通費も割引になり、個人で旅行する場合はホテル代だけ戻ってくるというものですね。

このことから見ても、『旅行代理店を使ってね』というのがよくわかる仕組みです。

GoToトラベルを使ってみました。

仕事で遠出をする必要があったので、JTBに行き、出張プランでGoToトラベルを使ってみました。出張の時ぐらいしか旅行代理店に行かないので、慣れていませんが、目的を伝えたらスムーズに対応をしてもらえました。

ただ、プランの選定から発券まで、30分ぐらいはかかりますので、WEBで購入手配が慣れた人だと、自分で買うよりも時間がかかるかもしれません。この時点で、旅行代理店の苦戦はよくわかるのですが。

料金は宿泊費しても、通常の交通費よりも安いので、色々言われていますが、間違いなく使えるなら使った方が得ですね。もちろん出張プランでGoToを使うなんてと言う方がいることもわかります。

GoToトラベルを考えた人の思考は?

GoToトラベルは政治家案件などと言われますが、一番被害を受けた観光業に対して、補助金をつける形で、消費を促進しようというのは理解ができます。資金繰りのつらさは中小企業診断士として支援先の状況を見ているので切実です。

各省庁がコロナ対策を行っている中、国土交通省としても何かしないとという官僚の思いもあったかもしれないです。

もちろん感染症リスクについてわかっていないわけはないので、経済回復と感染症の蔓延のどちらを取るかということで、経済回復を選んだというだけでしょう。

日本としてインバウンドなど観光促進に力を注いでうまくいっていたので、観光による経済効果を感じていたというところもあると思います。

GoToトラベルに批判的な人の思考は?

観光業に従事していない人や旅行を趣味としない人にとっては迷惑であったり、不公平感があったりするので、文句が爆発しているというのが現状のような気がします。また、本当は旅行に行きたいけど、コロナに掛かったら仕事を辞めなければならないという恐怖感を持って我慢している人もいるでしょうし。

WEBでの発言が容易になっているので、声の大きさが目立ってしまうのは仕方がないと思います。SNSで広報活動しましょうという支援をすることもあるので、声の大きさに助けられているところもありますが。

観光業の重要性

世界と競争していることを考えてみると、国として促進できるターゲットがもう観光業しかないんだろうなと思ったりします。

ITは完全に周回遅れですし、車もできる限りの対策はしていますし、電機でも海外に勝てる要素はほとんどありませんしね。

それに地方は観光業しかないですし、事業者が潰れたら復活させるのは本当に大変です。星野リゾート、大江戸温泉物語、湯快リゾートなどの再生ファンド企業に購入されれば雇用は維持されても、利益は東京・大阪に行ってしまい、地方には何も残らなくなってしまいます。

何とか、現状の体制を維持したいと思っているのは間違いないです。旅館などの貸倒が出ると地域の信金・信組が倒れるということもあるでしょう。

この記事を書いた理由

GoToトラベルを使ったので、せっかくだから書いてみようと思っただけです。


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中小企業診断士

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