コロナ禍の中での独立について

2020年8月9日

目次

独立を選択するタイミング

コロナ禍の中で、中小企業診断士として独立を選択しようという方もいらっしゃるかもしれません。ただ、会社が潰れそうだから独立するというのは余りよくない気がします。

救世主として活躍するのが理想ですが、そんなことができるわけはありません。それは能力不足以上に会社の中の人だから。(もちろん社長だったり、役員なら、話は別ですが。)

せっかくなら、会社がどうやって潰れるかを見ていくぐらいの方が、いい勉強になるんじゃないかと思ったりします。会社が発信する情報や従業員の様子などはやはり独立してから使えるネタになりますので。

ただ、個人的には今から1年間ぐらいは独立のタイミングとしては最高だと考えます。2~3年で独立しようと考えていた人は早めてもいいんじゃないでしょうか。(責任は取りませんけど。)

今が独立するタイミングとして最適と思う理由

結論はこの先仕事が増えると想定できるからです。

ただ、独立したばかりで仕事が来るわけはなくて、どれだけ知ってもらえているかが大切です。また、仕事が来てから任せるよりも多少時間がある際に仕事を手伝って、仕事の方法になれておく方が有利ですし、実際に人となりを知ってもらっている方がいいに決まっています。

「仕事が沢山ありそうだから独立する」という気持ちはわかりますが、「それは泥縄ですよ。」と思っています。半年前から準備するぐらいの気持ちがあって然るべきではないかと。

今、独立するなら何をするか。

もし、今の時点で中小企業診断士を取得して、独立していない状態だとすれば、何をするか。

独立していて、活躍している人にメールを送ってみます。理事長や副理事長、理事などにでも送ると思います。もちろん、各都道府県協会によって状況は違うと思いますが、メール一つで状況が変わることなんて沢山ありますから。

また、各種のイベントに参加するようにします。ZOOMよりもリアルの方が絶対にいいです。もちろん飲み会もあれば参加します。誘われていなくても参加したいと伝えていくようにします。

コロナウイルスが怖いというのはよくわかりますが、そういったことに怯えていては先に進めないと個人的には判断しています。もちろん接待を伴う飲食店(いわゆるキャバクラ等)は避けますが、大体は居酒屋程度だと思いますし。

リスクを取るしかないのは他の事業者も同じです。コロナウイルスにかかる可能性があるという恐れの中で、皆が働いている中で、自分はリスクを取らないで中小企業の支援をするというのはどうかなと思っています。もちろん、できるだけの対策は取りますが、上記の活動は大切な営業活動であり、不要不急の飲み会ではないと思います。

コロナ禍後の独立診断士

コロナ禍後の世界については沢山の方が言われていますし、個人的に思うことも沢山あるので、別途記載しようとは思うのですが、とりあえずわかるのは中小企業診断士が圧倒的に求められることです。

事業再生、事業承継、BCPはもちろんですが、これまでよりも傷んでいる業種が増えるので、医療や介護、農業や漁業といったこれまで余り支援対象でなかった分野も増えてくるはずです。痛みの規模も大きく、B/SよりP/Lの問題が中心になるので、税理士では対応できないものが増加します。

元々、少ない中小企業診断士に対して山ほど依頼があるだろうと考えているので、私個人は怯えています。チャンスではあるんですが、寝る暇もないかもしれないという感じで。


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中小企業診断士

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