GDP▲27.8%に感じること
GDP減の内訳を考える
GDPの減少幅がとんでもないのは間違いないのですが、内訳を見てみると違って見えてきます。
以下は政府発表の数字の抜粋です。(数値は実質GDP比)
- 家計最終消費支出(除く持ち家の帰属家賃):▲10.4%
- 民間企業設備:▲1.5%
- 民間住宅投資:▲0.2%
- 政府最終消費支出:▲0.3%
- 公的固定資本形成:+1.2%
- 輸出 :▲18.5%
- 輸入 :▲0.5%
数字を見る限りでは最終消費と輸出がひどく、特に輸出の数字が減少要因全体の65%を占めているというのがわかります。
もう少し最終消費支出が落ちるのかと思っていましたが、意外とそこまでひどくはない感じです。日本の高齢化によって、飲食などの活動をしている人が一部になってきてしまっているのかもしれません。
海外輸出の減少が戻るのか
じゃあ、これから輸出の数字が戻るのかということになりますが、実際のところは厳しいのだろうと思います。
取引先で海外への輸出や輸入をしているところに聞くと中国は4月にはフル生産になっていると聞いていたぐらいですから、この数字の減少の多くはアメリカ、ASEAN、ヨーロッパ向けの減少が大きいように思います。
ニュースで見る話しか知りませんが、アメリカは株価は上がっていますが、失業者数の回復も進んでいませんし、コロナ患者も多いので、経済活動が十分に進まないだろうと思っています。
そうなってくると日本からの輸出が回復するまではまだ時間が掛かるでしょうし、今年のGDP自体が10%を上回るマイナスで推移するかもしれません。
これから診断士としての自分の環境はどうなるか
将来的に日本企業全体では現預金を含めた内部留保もありますし、国全体で見た貯蓄もあるので、ダメージは少ないんじゃないかなと思ったりしています。他の国が弱っているので、日本の動き方次第ではプラスに転じることだって可能かもしれないなんて思ったりもしていました。
それでも、このニュースを見て、不景気に備えるようになれば、経済が停滞するのは間違いないですし、診断士として関与する企業は余裕がないところばかりなので、潰れるところも出てくるかもしれません。
もちろん、新しい先も多数出てくるのはまちがいないので、自分の商売としては問題ないんでしょうけど、日本全体としては怖いというのが本音です。自分としてはできることをするしかないんですけどね。
この記事を書いた理由
ニュースを見て、どうしたものかと思ったので。
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