中小企業診断士のお仕事2.窓口相談

窓口相談ですが、縁がなかったので、全くと言っていいほどやっていません。なので、数年間は診断士生活をしていますが、よくわかっていないです。

窓口相談は市区町村、商工会議所、商工会、国の関与する支援機関などが一般的ですね。

私も昔、申し込みはしたのですが、かなりの倍率があり、早々頂けるものではありません。聞いた話だと募集に対して数十倍の応募があり、支援機関の欲しい人にピタッと合う人以外は難しいということです。

独立したばかりの中小企業診断士にとって人気の仕事ですし、この仕事をもらうために、誰々先生に挨拶した方がいいとか、徒弟制度ができているなんていう話も聞きます。

窓口相談はいい点も確かにあります。

1.仕事・収入が安定する
収入の不安が一番ですので、非常に魅力があるのは分かります。

2.経験を積むことができる。
仕事は必ずありますし、たくさんの事業者さんの相談に乗ることができるので、経験をつめるし、今後に向けて自信を持てるというのも分かります。

ただ、今となっては何で窓口相談を目指すのかよくわかりません。聞いた噂でしかないですが、理由は下の部分です。

1.決まった曜日・日にちが埋まってしまう。
ある程度の年数が経つと、仕事が増えてきて、スケジュールをどうやって空けるかというのが問題となってきます。こういった中で固定されてしまうのは結構大変です。

2.意外とノルマがあったりする。
『窓口に座っているだけ』というような昔の公務員の感覚で考えているかもしれないですが、訪問件数をどうやって増やすか、来訪数を増やすためにセミナーをやらなければいけないとか縛りもあったりします。ノルマがあるなら、自分で決めてやりたいというのが個人的な考えです。

3.深い仕事はやりにくい。
窓口相談は来訪された方からヒアリングをして仕事をするのが基本です。もちろん決算書などを持参される場合もありますし、ある程度の資料も見ながらということはありますが、30分~2時間で概要を掴み、結論を出すというのはかなりの技術ですごいと思う一方で、そこまで分析はできないだろうと考えています。

個人的には会社のことを詳しく知り、外部環境も調べて、各種の提言をしたいと思っています。調査に50時間~200時間ぐらい掛ける仕事をメインにしているというのもあるんでしょうけれど。

4.収入の天井が決まってしまう。
窓口相談は時間当たり、一日当たりといった売上になりますので、天井が決まってしまうことになります。1日:25,000円とか、月20万円といった募集も沢山ありますので、300万円~500万円程度が天井の収入になるのかと思います。

診断士手帳に乗っている収入額から見ても、自分たちで平均金額を大幅に下回っているかたちでいいのかということを考えてしまったりします。

窓口相談のいい点と悪い点を見て、受けるかどうかの判断が必要かなと思ったりはします。個人的には年配の診断士には窓口はいいと思いますが、若手にはあまりよくないんじゃないかと思っています。(支援機関は若手を欲しがっていると聞きますが。)


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