中小企業の現状(1)
菅総理大臣の中小企業施策はどうなるのか
総理大臣になったばかりですが、中小企業施策に関しては結構な話題になっている感じですね。
デービッド・アトキンソン氏の中小企業政策にかなり影響されているみたいですが、観光政策重視、生産性向上をメインにしているみたいですね。
そもそも生産性って何?
生産性向上をした方がいいのは間違いありません。1秒で1個よりも1秒で2個作れる方が生産性は間違いなく高まります。
ただし、この国は1秒で1個から2個できるなら、その分だけ値段を下げろとなってしまってきたのが現実だと思います。
本来であれば、倍儲かるはずが、値段が下がるので、利益が思ったほどでなくなります。そうすれば、生産性という数値は個数で測るわけではなく、付加価値で測るので、実際は違ってきてしまうわけです。
大体、国内全体のGDPもGNIもほとんど上がっていません。大企業もこんなにも設備投資をして、国内の中小企業から付加価値を奪っていっても上がっていないのは中小企業だけを原因とするのは違うように思います。
中小企業にも悪いところはある・・・けれど。
多くの中小企業で原価計算ができていません。また、ほとんどの中小企業は勉強をしていません。営業活動もしていません。ずっと同じことを繰り返している企業のなんと多いことか。
中小企業支援でも、再生支援・商店街支援をメインとしているので、普通の人よりも余計にこんなにも時代の変化に取り残されている企業があるんだと思うところはあります。
けれども、実際のところは仕方がないと思います。日本の勉強の中で、リーダーというものを育てる勉強はしていませんし、自ら学ぶことを教えることをやってきていなかった弊害が今になって出てきているんだと思います。
そして、リーダーになれる優秀な人間は東京に集まり、大手企業、行政が飼い殺しているというのもあるんだと思います。結果として、地方は人がおらず、改善が進まず、時代に取り残されてしまう。
一人のやる気のある若い人が、会社を変えるというのも実際に見ているだけに、余計に感じる部分です。
生産性を高めると格差が出てしまうからではないの?
中小企業に関わらず、生産性を高めていくと従業員の給与は上がっていきます。もちろん、それにつれて物価も上がっていきます。ただし、年金で生活している人は生産性の向上には全く関係がありません。
実際に小売店では給料日よりも年金支給日の方が集客や単価の向上に影響があるというのはよく聞く話です。生活基準が年金生活者になっているこの状態では、給与の改善をすると相対的に格差が出てしまうので、狙ってか狙わずかわかりませんが、現状で維持するようになっているんではないかと思います。
自分がかかわった企業に関しては生産性を高めて、収入アップを図ってもらえるように努力はしますが・・・
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