PEST分析(外部環境分析)
外部環境分析の重要性
中小企業診断士として、プロコンとして仕事を続けていると、やはり外部環境というものの大きさを感じることは沢山出てきます。診断士として支援できるのは内部環境しかできませんので、力の限界を感じることももちろんあります。
企業支援はもちろんですし、まちづくりの支援でも必要になります。外部環境を想定しない支援などはあり得ません。大体、企業のサービスを使う消費者は外部環境に完全に影響されます。
大体、今回のコロナ禍は完全に外部環境の変化です。
外部環境分析の方法はいくつかありますが、PEST分析と5フォース分析がやっぱり使いやすいかと思っています。PEST分析単独で説明することはありませんが、企業に考えてもらうきっかけとしても使いやすいです。
PEST分析とは
それではPEST分析というのは何かという話ですが、以下の4つの要素の頭文字です。
- P:Politics(政治・政策的要因)
- E:Economy(経済的要因)
- S:Society(社会的的要因)
- T:Technology(技術的要因)
S・Tの影響は小規模企業でも大きいですが、規模が大きくなるほどPとEの影響が出てきます。大体、付加価値額が2億を超えてきてからという気はします。
また、4つのどれに当てはまるかということを明確に分けることは難しいですが、そこはこだわる必要はないと思ったりします。どこかに入れておけばいいだけなので。(仕訳が完全である必要が無いのと一緒ですね。)
ただ、中小企業がPESTのいずれにも鈍感な企業が多いのは間違いありません。この記事ではSとTについて書いてみようかと思います。
Sの変化速度
社会的要因というのは人口、ライフスタイルなどが代表例です。
人の面が大きいです。特に日本は高齢化だったり、人口減少が最大の問題になりますが、地域性で絞り込んだりして関係しているところを見ていくことが必要です。
また、ライフスタイルが大幅に変化しているのも現実です。大体が年齢だったり、T:テクノロジーのせいなんですが、商品を買う場所もそうですし、情報を得る場所もそうです。行動時間なんかもそうですし、小さいところでは企業内診断士が副業を始めるなんて言うのもこれにあたります。
今回のコロナ禍もSに当てはめた方がいいんだと思います。
Tの恐ろしさ
Tというのは現状ではWEBサービス、スマホがほとんどを占めていると思っていいです。
WEBサービスはとんでもなく進化しているので、普通の会社はどれだけWEBサービスを取り入れられるかが肝になってきますが、中小企業はITの知識を持っている人がほとんどいませんし、業務改善を専門とする人もいません。
診断士の資格に興味を持っている人は比較的知識がありますが、そんな人がいる会社は稀です。特に日本のIT技能者はほとんどITベンダーにいるという現実もあります。
大体、ITの専門家だって現在のカオスマップを見たら、引いてしまうのが現実ですし。
それでも、取り入れていくようにすることが、収益力に差が出てくるのですから、取り組まないわけにはいかないわけです。だからこそ、得意なツールは持っておく方がいいようにも思ったりします。
この記事を書こうと思った理由
昨日シヴィライゼーションの記事を書いたので。
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