独立のための勉強7:事例研究をしよう

2020年9月16日

目次

事例は一番人気

経営者は事例が好きです。自分たちの会社と時代も規模も従業員の質も全部違っているので、事例はほとんど参考になりませんが、やっぱり事例は喜ばれます。なので、私も結構な場面で使います。

他所がやって成功しているなら、自分たちもやろうということになります。よそがやっている時点で二番煎じなので、成功しない場合も多いのですが、説得して動いてもらうためには効果があるので、使います。

ちなみに、セミナーを実施する場合でも、事例を多めに入れてくださいと言われる場合もあります。

世の中は勉強していない

ほとんどの日本人は卒業してから、勉強しません。もちろん自分も勉強は不足していると感じています。無知の知ということも十分に意識をしているつもりです。

偉そうなことを言うようですが、診断士の方々も勉強されていない方が多いと思います。

日本人は特に決められた範囲(今の仕事で関係するところ、昔から興味があるところ)以外の知識に関しては習得されていない人ばかりです。企業の社長と話をしていても、この辺りは結構感じます。

キーエンスなんて、経済の記事では山ほど取り扱われていますが、製造業以外では全く知られていません。スーパーだって、自分が使うところ以外は知らない人がほとんどです。AmazonだってAWSが評価されているということを知っている診断士はどれだけいるでしょうか。

勉強なんて、いくらやっても足りません。特に事例などは業種別のネタを集めていってもいいぐらいです。100社分話せるネタを集めてみてはなどと思います。

特に最初は自分以外に語らせる

独立当初は所属していた会社以外の経験がありませんし、ネタもないと思います。年齢が高くなると会社の文化だって、色々な形があることも理解できない人も多かったりします。

じゃぁ、何を語れるかということになりますが、「自分が語らない」ということをお勧めします。

松下幸之助氏がこう言っていた。稲盛和夫氏がこう言っていた。ジェフ・ベソスがこういっていた。ジャック・マーがこう言っていた。というようなことの方がやっぱり社長には通じます。盛和塾に通われている方に、「稲盛さんこういってますよね。」ということをいう場合だってあります。

偉い人が言っているということであれば、社長にも響きます。結局、「何を言うか。」より「誰が言うか。」の方が短期的にはやはり重要です。(中長期ではもちろん違うでしょうけど。)

資格のために勉強された方は特に、この辺りの事例について非常に弱いです。多分、興味が薄いからだとは思うんですけどね。

『経営』というものが好きにならないと独立して楽しく仕事ができないと私は感じているので、事例を楽しんで学べる人の方がいいとも思っています。独立までの勉強として、一番のおすすめかもしれません。

最初は「松下幸之助氏」と「稲森和夫氏」の本を読めばいいと思います。古いということは十分わかっていますが、それでも一番お勧めです。ただ、「盛田昭夫氏」は好きですけどお勧めしません。


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中小企業診断士

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